江東花火大会2023の開催の目的は。
歴史ある花火大会を継続することで、伝統と文化を継承すること。
そして、世代を超えて共有できるイベントを通して、地域コミュニティの活性化や連帯感の醸成を図ることが目的です。
前回の開催からの主な変更点は何か。
1. 主催者の変更
これまで砂町連合町会が中心となった実行委員会が運営してまいりましたが、今回は区が主体となった実行委員会を設置し、特に安全面を重視して開催の準備を進めております。
2. 開催日の変更
これまでは8月1日で固定、平日開催としていました。
今年の開催にあたり、会場内外の安全性を高める必要があることから、各関係機関・団体との協議を行いました。その結果に基づき、来場される方や、地域にお住いの方の安全性を確保することなど、総合的に鑑みて8月11日に設定させていただきました。
3. 開催時間の変更
これまでは、19時30分よりセレモニーを開始し、19時40分から20時30分の間
の打ち上げとしていました。
今年度は、関係機関からの意見を踏まえ、より効率的に運営するため、開始時刻を30分早めています。19時よりセレモニー開始、19時10分から20時までの打ち上げを予定しています。
4. 打ち上げ数の変更
これまでは、4,000発の打ち上げ数としていたが、今年度は6,000発としています。
なお、花火打ち上げ業者は、これまで通り「(株)宗家花火鍵屋」の予定です。
安全対策として、観客数を1万人に限定とした根拠は。
花火大会の安全性の確保にあたり、来場者の入退場がスムーズに行われることが最も重要となります。そのため、関係機関へのヒアリングや、花火大会実施計画書を基とした、来場者の人流シミュレーションを行い、観客数1万人が適正と判断しました。
なお、今回の花火大会での実績を踏まえ、来年度以降の人数について再度検討を行う予定です。
安全対策として交通・立ち入り規制を実施とあるがどの程度のものか。
これまでに開催した際も、交通規制は実施しております。今回についても、これまでと同程度の規制を実施予定です。具体的には、花火大会会場から西側、四十町通り(しじゅっちょうどおり)あたりまでの交通規制を行います。
また今年は、交通規制に加え、立ち入り規制も併せて行います。規制エリアは交通規制エリアのさらに外側となります。
立ち入り規制の実施の理由としましては、当日、会場外に観覧者があふれている状況ですと、チケットを保有している観覧者と交錯し、結果安全性の担保が失われることが、人流シミュレーションの結果として出ているためです。
チケットをお持ちでない方が会場に近づかないよう、区報やホームページ等で周知を行う予定です。
なお、昨年、令和4年の神宮外苑花火大会においても、同様の立入規制を実施しております。
チケットの申し込みのスケジュールは。
区民限定無料席チケットについては、6/1号の区報でご案内いたしました。
往復はがきでの申し込みとなります。締め切りは6/20(火)となっており、当日までの消印は有効となっております。
有料席チケットにつきましては、7/11の区報でご案内いたします。こちらは、WEBまたは、コンビニでの購入となります。
両チケットの詳細につきましては、今後の区報・HPをご覧ください。
なぜ、インターネットからの受付ではなく、往復はがきとしたのか?
インターネットを利用できない方でも応募ができるようにすることで少しでも多くの方が応募できるようにさせていただきました。また、抽選結果の返信ハガキに応募者のご住所(区内)をご自身で記入していただくことにより区民の方であることの確認を行うため、往復はがきとさせていただきました。
往復はがきの送り先がなぜ、渋谷区になっているのか?
募集・抽選・発送作業を業務委託していること及び区で受け付けることによるタイムラグを防ぎ、効率化を図るため、委託業者が使用するあて先とさせていただきました。
郵便局留めとしておりますが、送付先が区外であったこともあり、応募された区民のみなさまには、不安を与えてしまいましたことを真摯に受け止め、今回の江東花火大会の課題として、改善等を検討してまいります。
区民限定無料席をペア(2人1組)席にした理由はなぜか?
チケット販売会社や他の花火大会での有料席等の売れ行き等を参考にした際に、ペア席が最も売れ行きが良いことや3人以上の席の場合、申込者数が推測しにくいこともありましたため、今回はペア席のみとさせていただきました。
また、未就学児がいる場合は、大人1名につき1名まで膝の上での観覧を認めております。
区民限定無料席の場所を選ぶことができないのはなぜか?
座席を選択することができるとなった場合、特定の場所に集中してしまうおそれがあり、抽選作業が煩雑となり、結果をお知らせする返信用はがきの送付が大幅に遅れることや空席ができてしまうおそれがあります。
多くの区民の方にご覧いただけるよう、空席を極力なくすために、実行委員会で指定させていただくこととしました。
チケットを持っていない人は、立入規制エリアに入れないようになっているが、実効性はあるのか?
花火大会では、会場外での観覧者対策が大きな課題となっております。会場外の観覧者が多くなることにより、会場の近隣にお住いの方の防犯面などの負担が大きくなります。
また、最寄りの公共交通機関、特に鉄道が東京メトロ東西線の南砂町駅しかないことに加え、現在、南砂町駅の工事中でもあることから、帰宅者が集中し、運行や駅構内の安全などを確保するため、チケットをお持ちでない方は、会場付近にお越しいただかない
ような対応をとらせていただきました。
今回の開催にあたり、得られましたデータ等をもとに、今後の花火大会について検証を行う予定でおります。
チケットを持っていない人が、会場外に滞留した場合はどうするのか?
チケットをお持ちでない方が、街中で滞留していた場合ですが、警察などの関係機関と連携し、情報共有を行うことで、警備員等を派遣するなどの対応を図ることで極力、滞留しないような対策をとります。
区民限定無料席の当選はがきを他者に譲ることはよいのか?
区民限定無料席である特性上、本来は、お申込みいただきました方にご来場いただきたいと思っております。しかしながら、急な予定などで、来場が困難になる場合もあるかと思いますので、その際は、区内のお住いのご家族やご親戚の方に限ってのみお譲りすることは致し方ないことと認識しております。
区民限定無料席の当選はがきを転売した場合の対策は?
当選はがきには、転売した場合は無効となる旨の文章を記載いたします。
区民限定無料席に応募いただきました方の情報は、事務局にて把握しておりますので、転売が発覚した場合につきましては、当選無効の対応をとらせていただくとともに、関係機関と協議のうえ、必要な法的措置も検討してまいります。
区民限定無料席について、抽選後、繰り上げ等はあるのか?
応募いただきます方のご協力があって、成り立つものですので、抽選後、繰上げ当選は発生しないものと考えております。
また、万が一、転売などの不正が発覚した場合は、当選を無効としますが、繰り上げ等については、お待ちいただく方々の精神的負担や有料席の購入の機会を逸する可能性などを鑑み、行わないこととしております。
ペットは連れて行けますか?
ペットが苦手な方、動物アレルギーのある方など様々な方がいらっしゃいます。また、花火玉の轟音と大勢の来場者はペットにもストレスとなります。ペットを連れての来場はご遠慮ください。
※盲導犬、介助犬、聴導犬は制限の対象外となりますので、会場内へご同伴いただけます。
雨が降り始めたら傘は使用できますか?
周りの方のご迷惑になるため、傘の使用はご遠慮ください。雨天時にはレインコートの使用をおすすめします。
トイレはたくさんありますか?
会場内の数か所に男女別のトイレを設置します。女性用トイレは増設していますが、それでも後半には行列ができてしまいますのでお早目のご利用をおすすめします。
ベビーカーの持ち込みはできますか?
ベビーカーでご来場の場合、留め置きをする場所、お預かりできる場所はありません。ベビーカーは必ずたたんでお使いの座席内にて保管してください。
ケータイ、スマホの電波は入るの?
開催が近づくにつれてどんどん電波が繋がりにくくなります。特に通話は難しくなりますのでご連絡の際はメール、メッセンジャーアプリなどをご利用ください。
有料化とした理由は。
花火大会開催は、安全性の担保を第一に考えおります。
花火大会の会場は、他の花火大会よりも狭小であり、通路等も狭隘している箇所があり、花火大会終了後の一斉帰宅の対応が、以前からの課題となっておりました。
そのためこれまでに、関係機関へのヒアリングや、開催計画を基とした来場者の人流シミュレーションを行った結果、会場内の人数制限を行いコントロールすることが必要という結果が出されました。
また、安全性を確保するためには、会場内外へのスタッフ配置や、警備員の配置等も相当数必要となるため、区一般財源の負担を抑える意味でも、有料化が必要という結論に至りました。
(※これまでは、完全無料で人数制限をしておりませんでした。そのため、会場内外に多数の観覧者が押し寄せ、コントロールが困難な状況でした。)
有料席の金額について、5,000円は妥当なのか
近年の社会情勢により、花火を含め色々な物の価格が高騰していることもあり、花火大会の開催については、少なくない予算が投入されております。そのため、来場者の皆様への負担をお願いしているところです。
なお、近隣の花火大会の有料席の金額と比較しても、本区の価格設定は妥当と判断しております。
(参考)※座席種による
R5:隅田川花火大会:概ね 4000~6000円/人
R4:神宮外苑花火:7500円/人~
R5:横浜開港祭:10,000円/人~
R5:板橋花火:最高額の席 概ね6,000円/人
R5:葛飾花火:ペア席 4,500円/人
R1:足立花火:シングルセンターシート 5,000円/人
有料席をキャンセルする場合はどうするのか?
チケット販売会社のサイト上で、リセールを行えるようにしますので、そちらをご利用いただくことなります。
有料席の購入は区民優先となっているが、どのように確認するのか?
7月31日までは区民優先販売期間とし、その期間までに完売しなかった場合のみ8月1日から一般販売を行います。
区民優先につきましては、江東花火大会公式ホームページにより、区内にお住まいか否かや注意事項などを確認していただきましたうえで、購入画面に進めるような仕組みを作る予定でおります。
有料席の販売につきましても、今後、江東花火大会の伝統を継承できるか否かに関わってくる目安となりますので、ご理解とご協力を引き続き周知・お願いをしてまいります。
有料席の購入回数と数量を制限しているのはなぜか?
より多くの方にご購入いただくよう、購入回数を1回とし、1回で購入できる数量を2セットまでとさせていただいております。
安全性を高めるために会場内の人数を約1万人としているが、どのように安全性を確保するのか?
前回の大会よりも警備員やスタッフ等を3倍程度増員した約600人の体制で、会場内外の来場者や観覧者の誘導や対応を行います。
また、会場への入退場口へのルートを3つに限定し、かつ、花火大会終了後の一斉帰宅を抑制するため規制退場を行うことで、安全性の確保を高めてまいります。
会場内の入退場ルートを3か所に限定しているがなぜか?
会場となる河川敷の堤防耐震化工事に伴い、堤防がかさ上げされ、住宅側(法尻)と都道(小段道路)の階段の勾配が以前よりも急になりました。
警察との協議を行い、安全対策上、階段の使用は控えた方が良いとうことになりました。
また、花火大会開催に伴い、不特定多数の方が、会場付近にお越しになるため、お住いの方の日常生活への影響をなるべく少なくするため、来場者の入退場ルートを限定させていただきました
会場内への3か所の入退場ルートはどうなっているのか?
基本として、南砂町駅を起点に、1つ目は葛西橋通り方面へ向かう葛西橋ルート、2つ目は清砂大橋方面へ向かい、河川敷に通じるスロープから入退場する清砂大橋ルート、3つ目は清砂大橋方面へ向かい、そのまま交通規制がかかって車両通行止めになる都道(小段)のスロープを経由して天端席へ向かう天端ルートを設定しております。
来場者に対し、どのように3つのルートを周知するのか?
区民席及び有料席ともに、座席位置に従って使用するルートをチケット等に記載します。
南砂町駅を利用しない人については、どう対応するのか?
チケット等に会場への入退場ルートを記載しておりますので、南砂町駅を利用されない来場者の方についても、会場付近にお越しになりましたら記載されているルートに途中から合流していただくようにスタッフや警備員等で案内を行います。
チケットを持っていない観覧者が会場付近に集中した場合はどうするのか?
会場内には、来場者用の避難場所をあらかじめ確保しております。会場付近にチケットを持っていない観覧者が集中し、危険が予見できた際は、速やかに避難場所を開放し、誘導することで緩和を図ります。
ただし、基本的には、チケットを持っていない観覧者には、会場付近に来ないようしていただくことですので、周知を続けてまいります。
今まで、だれでも見ることができる花火大会であったのが、約1万人に限定したことで、区民からご意見が来ていると思うが、どうか?
会場内の人数を制限することに対するご意見は多くいただいております。
しかしながら今までは、会場内も一部を除き、無料となっており、会場内外に非常に多くの来場者・観覧者がお越しになったことから、関係機関・団体等からは毎回、危険性が高いことを指摘されてきておりました。
現に、会場付近を運行する都営バスが遅延したり、会場へ向かう道路が来場者・観覧者であふれ、車体に接触する危険性が高いこと、会場の入退場の動線となる葛西橋及び清砂大橋のスロープが狭隘であり、転倒した場合に将棋倒しになる事故が発生する可能性がありました。
イベントは、1度でも事故が起きたら、開催できなくなります。江東花火大会の伝統と文化を継承していくには、無事故で安全に開催することが必要となります。
今回は、その伝統と文化を継承していくために必要な安全検証の目的もありますので、区民のみなさまには、従来とは異なりご不便等をおかけしますが、引き続き趣旨をご理解いただき、ご協力をいただけるよう取り組んでまいります。